今日の一枚その179 ある方の別荘だった家(水彩)
福島県の原発問題で屋内退避の対象圏内の南相馬にいた母の実家の親族が、神奈川まで車で避難してきて、私の住む所のすぐ近くのアパートで暮らし始めました。そのアパートのすぐ前にはかつて自然保護区域かと勘違いされるほど木々が生い茂った一角があったのですが、最近になりそれら木々が伐採されたため今までよく見る事の出来なかったお宅が現れました。そこはかつて伊藤博文の別荘の一つだったとのことで、お宅の中には隠し階段があって、いざという時に身を守るための設計がなされていたとか。ここいらではこれだけの大木があるところは少なく、地域でも残してほしいという声も出ているようですが、地主さんは少しは木を残しはしても、家は取り壊しにしてしまうつもりだそうです。やがてこのお宅もその周りの大きな木もなくなってしまうのかと寂しい気持ちがします。せめてスケッチでその姿を残そうと想い、描かせていただきました。
アパートからの眺め
大きな楠。
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