今日の一枚 芹が谷公園
小田急線で町田を通過してすぐ線路脇に見えるこの公園は、行くとなると町田駅からしばし歩き、坂を下り(あるいは階段を降り)入り口に到着してからも細長い公園はまだまだ先まで歩かなきゃならず、多い荷物を持って行くと到着した時点でかなり消耗したのですが。なおかつ、この日椅子を持っていくのを忘れていたので立って描くことに。幸い眺めのいい場所に吾妻屋があり、日差しを受けずに描くことができました。水辺と木々、石や草の形、光と陰、配置が面白かったものの、構図がうまくいかなくて途中で修正をかけたり、色味が単調になったので、パステルを併用したり、完成までの道のりで幾度も立ち止まり、どこをどうすべきか自問自答しては、マイナーチェンジを加えていき、出来上がってみるといつもの自分のスタイルの絵よりもややファンタジックな趣がある絵になりました。
この日は桜彩会の皆さんと野外スケッチの会だったので、外で皆さんの絵を並べて講評会をしました。
見えた木々の緑の色に引きづられてこれでもかと緑色を塗りつけても、見えた現場の同じ色にならないのは、そもそもそのパレットにまさに同じ色はなく、緑色に認識したからと言って、現実の景色は緑だけでできた物体でもなく、いかに複雑な要素のある景色の構成を理解し、分析し、理屈に基づいてその関係性を再構築し、見る人に、自分が目にしている景色の印象を届けられるか。コントラスト、差し色、色変換、場合によっては大胆に違うアプローチをしてみるのも表現の幅を広げるためには必要だったりします。
完璧な絵を描くというより、ゲームを楽しむように、点を取られたりとったりする場面を様々に体験して経験値を増やし、それを楽しむのがスケッチかな、と思います。
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