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今回のお題に持っていった素材が白地に花柄のティーポット、ティーカップ、お皿です。
大抵陥りやすいNGの描き方が、形をとった後に物体の量感や陰影、奥と手前の陰影の差を表現する前に、表面についている柄に引きずられてその模様を先に描き始めてしまうケース。(これが何度注意しても起こるのです)
今回は、見た通りの色を再現しようという意識を捨てて、置かれている物体同士の存在感、位置関係、陰影による距離の差(手前と奥の違い)を描写するのにあえて別の色を使って、使える色を制限して描くというのをやってもらいました。
いつもと違うお題を出されたことで、やや混乱してしまったり、普通に当たり前に見ていたものを違う意識を持って見るという課題にやや緊張されて筆が遅くなってしまうケースもありますが、何度かやってみると、その見方が身につくと、表面的なものを追いかけるのではなく全体の存在感を意識しての(光学的にものを見る)捉え方が身につくものだと思っています。
絵画教室ではデッサンの練習や、鉛筆で描く明暗を正確に描写するトレーニングの量が足りず、こういう視点が身につかないまま同じ轍を踏んでしまうケースがあるので、たまにはアプローチを変えて、トレーニング的要素のあるお題で練習がてらに描いてもらいます。
Urban Sketchers 繋がりで知り合いのShihoさんがLAから東京を訪れていたのでスケッチ会しようということになり、Urban Sketchers Japanの今月のロケーションを築地本願寺にしてみんなで集まりました。ほぼみんながあの建物の立派な姿を描く中で、自分は狛犬に興味が行ったので2体を前からと後ろから捉えてみました。翼があり、羽根の意匠が施されたマッチョな姿がカッコよく、良い感じに晴れて暖かい日差しの中で気持ちよく集中して描くことができました。
スケッチ会の後、SHihoさんと二人で渋谷に出かけ、日暮れどきのスクランブル交差点と、新しくできてから行けていなかった宮下公園に行って、おしゃれな若い人たちの集まる異空間の様子を暗い照明の中、描いてみたのでした。SHihoさんに誘われなければなかなか行けてなかったであろう(自分的には物理的に近いのに精神的に遠くにある)場所にも行くきっかけができ、久しぶりにプチ観光な時間を過ごせました。
左はShihoさん作の水彩画、右は自分ので、マーカーとボールペンで。
ベンチや人工芝のあるスペースがくつろげ、こういったスペースがもっとできると良いなあ。
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